解決事例:共有不動産の処分について(60代女性・岸和田市)

事例
2024.09.06

ご相談内容

長い間、共有名義となっている土地について、他の共有者が固定資産税の支払いをしていないようで、私宛に全部の土地の固定資産税の請求が届いております。
どのように処理をすべきでしょうか?

解決

この問題は、固定資産税の分担に留まらず、土地の共有状態を解消する方がよい場合があります。本件もそのような場合でした。
まず、他の土地の共有者との間で、話し合いをしての解決を試みましたが、相手方は、話し合いに応じようとせず、何の反応もありませんでした。
次に、簡易裁判所に共有物分割の調停を申立てましたが、ここでも、相手方からは何の反応もなく、調停手続きも欠席しました。
そこで、地方裁判所に、土地の共有物分割を求める訴訟を提起したところ、ようやく相手方から反応がありました。
最終的には、地方裁判所で相手方と話し合いが成立し、共有名義となっている土地を売却して、売却代金を按分して分けるということとなりました。
売却手続きについても、知り合いの不動産業者に依頼して、入札を行い、予想以上の高値で売却することができました。
共有名義の不動産の処理は、場合によっては非常に困難となることがありますので、お早めに弁護士にご相談ください。

(弁護士 笹谷 竜二)

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