ご相談内容

認知症であった母の死後、兄が、母の口座から多額の預金を引き出していたことが発覚しました。何とか取り戻せないでしょうか。

解決

亡母親の口座の取引履歴や、生命保険の解約履歴等をすべて調べ上げた結果、亡母の口座を管理していた兄が、１億円以上の金銭を母に無断で引き出していたことが発覚しました。

すぐに兄を訴えて、母親が認知症であったことや、兄が口座を管理していたこと等の証拠を裁判所に提出した結果、兄に、全額の支払いを命じる判決を得ることができました。

兄は、すでに引き出した金銭を使ってしまっていたため、判決後に、兄との間で、兄名義の不動産をこちらに譲渡させることで、実質的にほぼ満額の金銭を回収することができました。

（弁護士　笹谷　竜二）

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